経営破綻したインテリア雑貨販売業「ラポール」(東京都港区、破産手続き中)をめぐる融資金詐取事件で、主導役の金融ブローカー、黒木正博容疑者(53)ら5人が別の2金融機関からも計約1億7千万円をだまし取った疑いが強まったとして、警視庁組織犯罪対策4課が29日にも詐欺容疑で5人を再逮捕する方針を固めたことが28日、捜査関係者への取材で分かった。
捜査関係者によると、黒木容疑者らは平成28年2~6月、銀行2行に虚偽の決算書類を提出し、計約1億7千万円をだまし取った疑いが持たれている。5人は28年5~9月にも別の金融機関から1億円を詐取したとして逮捕されていた。
黒木容疑者らは26年ごろ、ラポールの7割近くの株式を取得し、黒木容疑者が実質的に同社を支配。ラポールは27、28年に約20の金融機関から二十数億円を借り入れていた。このうち約3割が黒木容疑者に流れ、借金返済などに充てていたとみられる。
捜査関係者によると、融資を受ける際に金融機関との交渉を進める「実行役」は主に、ラポール元社長の鈴木忍容疑者(44)、大脇高志容疑者(52)が担っていたという。
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